第24回 我が家の味 子につなごう

2005年10月4日

「新米だ~。」無農薬で米を作っている青森の小田川さんから、新米が届きました。昨年のお米からは、コクゾウ君が顔をだし、そろそろ新米が食べたいよなと思いながらお米を研いでいた今日この頃です。待ってましたとばかりに、早速炊飯器で新米を炊いて食べました。新米って炊きあがる時の匂いが違うんですよね。すっごく良い香り。ご飯が大好きな次女は、早速おむすびにしてお弁当に持っていきました。学校から帰って来るなり「ご飯が光ってた。やぱり新米っておいしいねー」と幸せいっぱいの表情。食べ物の威力ってすごいなと感心した次第です。
ひでむすが小学生の頃、食べ物を粗末にしていると、母からお小言がとんできました。特にご飯など1粒でもお茶碗の中に残っていると「目がつぶれるから、ちゃんと最後まで食べなさい」とさとされたものです。我が家では子供達に「目がつぶれるから残すな」とは言いませんが、お茶碗にご飯が残るような事はしない様、自分で食べることの出来るだけの量をよそうようにと、注意しています。
サンサンと輝く太陽、シトシトふる雨、フカフカの大地。自然の中で毎日雑草や寒さ、暑さと格闘し、美味しいお米を手作業で作ってくれる方から届く、命をつなぐ大地の惠。米は穀物の種。土にもどすとそこから何百という子孫を残す素です。そのエネルギーをもらうわけですから、「1粒でも残したら目がつぶれるよ」という教えは、「自分には出来ないことをしてくださっている方々、自然の力、生命、いろいろな助けを得てお前は生かさせてもらっているんだからね」という、日々の食卓から伝える食育だったのですね。新米の炊ける匂いに、改めていろんな事を考えさせられました。
「だれが見ていなくても、お天道様は見ているんだよ」祖母が何気なく教えてくれたお天道様という言葉。子供には教えてなかったなぁ。核家族で祖父母と一緒に生活をしていないので、昔日本の言葉や食が、日々の暮らしに入っていないのですね。大地の惠が命をつないでくれるよう、いろんな習慣や言葉、知恵等も子供につないでいかんとなぁとツラツラ考えるひでむすです。我が家の味もつないでいきたいものの1つですね。さてさて、今日は我が子に、秋の味覚サツマイモの簡単な煮方でも教えておきましょう。

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 サツマイモの醤油煮(2人前)

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材料
 サツマイモ500g 醤油小さじ1。胡麻油大さじ1。お水200cc

作り方
 1、 鍋に胡麻油を入れ、乱切りにしたサツマイモを炒める
 2、 お水を加え、弱火でコトコト柔らかくなるまで煮る
 3、 最後にお醤油を絡め、煮きる

<コメント>

おいもって美味しいよね-。“いしや~きいも~”っていう秋から冬にかけての場外アナウンスについフラフラとお財布をもって出てしまうのは、サザエさんだけではないのではないでしょうか。これからオサツの季節。今日のレシピは、大学いもからの変更バージョンとして出発しました。大学いもは美味しいんだけど油いっぱいだなー、どーにかならんかなーって考えたのが始まりです。コツはお芋をしっかり油で炒める事とお醤油を絡めるタイミングです。最後まで煮きるんですが、それが中途半端だと美味しくありません。一寸焦げて美味しいぞというタイミングがいいんだな。ググっと甘くなります。どういう訳か油で炒めると旨くなるんだよな-。お試し下さいね(^0^)