第23回 寒い冬 味噌で体温めて

2005年9月27日

秋だなぁ~。ふかしたサツマイモをほおばり、ボケーッと猫をみながら、フッと気付いた事があります。「トラ、お前最近、よく餌食べるね」。そうです、家で飼ってる猫のトラは、最近やたらめったら食欲旺盛。去年の秋から冬にかけてデブデブに太っちゃって、オイオイどうすんねんと思っていました。が、夏場は急にスマートになって、びっくり。動物って寒い冬を乗りきる為に脂肪を蓄えるんだというのも嘘ではないのかなと思えてきます。飼い猫でも自己コントロールで自然にそったナチュラルな生き方してるんだねとすっごく感動しました。が、女性といたしましては、冬だと言って、これ以上デブデブっと太りたくないわけでして、これからやってくる冬にむけて、脳味噌が一番発達した動物に属する人間のひでむすといたしましては、脂肪ではなく知恵なんぞをだしたいものです。
寒い冬を元気に乗り切る一番重要なポイントは身体を冷さない事。夏が旬の野菜や果物、暑い地方で収穫される物は、身体をクールダウンさせる効果あり。だったら寒い季節には食べないほうがいいですね。地面に潜っている根菜類は、地上で採れるものに比べて身体を温めてくれる作用があります。これからが旬の根菜類達ですね。
忘れてならないのが日本人が世界に誇るべき調味料の味噌。これって冬に食べたくなりませんか?それもそのはず。大豆を原料にして、塩で長期熟成させた味噌は、身体を温めてくれるんですね。特に冷え性の方には、三年醸造の豆味噌(八丁味噌)などがよいようです。最近では化学的に合成された酵素を用いて2~3ヶ月で味噌を作ることが可能だそうです。短期間で作る為、自然の旨みが出ず、化学調味料や甘味料等を使用しているものもあるとか…。どうせだったら長期熟成させた自然の旨みがいっぱいの味噌を取り入れたいものです。なにせ、味噌や醤油はお腹にいい発酵食品ですからね。
最近では、ヨーロッパあたりまで味噌作りの指導に招かれる味噌屋さんがあると聞きました。もちろん海外から呼ばれるのは昔ながらの製法にこだわった味噌屋さんです。素材や手法にこだわった長期熟成の味噌が海外仕様のパッケージで輸出され、本家本元の日本人は味噌汁が飲めない子供もでてきたと言うヘンテコな時代です。そのうち、豆腐が食べれない子供も出てくるのかなァ。我が家は皆、味噌汁も豆腐も大好き。季節的に冷奴では寒いので、豆腐ふりかけにでもして食べましょうかね。
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 豆腐ふりかけ(4人前)

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材料
 豆腐1丁。醤油大さじ2。生姜の絞り汁少々。

作り方
 1、 鍋に豆腐を入れ、ヘラで豆腐を潰しながら水分を飛ばす
 2、 生姜醤油を入れて、さらに炒りつける
 3、 ポロポロしてきたら出来あがり

<コメント>

お久しぶりです。選挙からまりで2週間お休みでしたね。さてさて、本日はお豆腐のふりかけ。これはもう、ただ単にお鍋で気長に水気が飛ぶのを待てばいいだけです。最後に生姜醤油を入れて炒りつければとても美味しい豆腐ふりかけになります。豆腐は体をひやすので、冬場は冷奴では食べませんよね。湯豆腐とか鍋とかで食べる。もともと大豆というのは、体を冷してくれるらしいです。それに陽性の塩を混ぜて熟成させた発酵食品が、味噌、醤油などの伝統的な調味料。だれが考えたのか、今の時代でしたら、すっご~い特許ですね。アッパレだ。先人の知恵に感謝♪