第17回 採れた野菜は有効活用

2005年8月2日

先日、仙台のホテルで会食の機会がありました。和洋中折衷の御馳走は、どれも豪華で、さすがプロの技と思いながら頂きました。なかでも不思議だったのが、赤い色をした鶏の料理です。なんだか懐かしい味なのに、色が赤い。どうしても不思議で、ホテルの方に質問しましたところ、わざわざ厨房から調理部の木下担当課長がお出でくださり、直接、質問にお答えくださいました。
懐かしい味だったのは、八丁味噌を使って味付けをしてある為。ただそれでは見た目が茶色く、皆様に少しでも箸をのばして頂くよう、中国のお米等で工夫して赤い色をつけた事、冷めても美味しい様に何度も試行錯誤しながら、パサパサにならないような一品に仕上げた事などを伺い、きらびやかなお皿の裏では、いろいろな努力があることを改めて知りました。
せっかくこれだけの御苦労をして作ってくださった料理も、残念ながら全ては食べられない…。肉や魚を中心に、バターや生クリームをふんだんに使用したもの、エビやカニ等がずらりと並びます。ひでむすの家では、めったにお目にかかれない御馳走ばかり…。しかし、胃袋は1個。食べれる量も限られています。どんなに頑張っても、無理。あー、もったいない。ここは1つ、土産に持って帰って、この幸せな贅沢を家族で再度味わおうと思っても、最近は持ち帰りはダメというホテルが多いですね。持ちかえり後の食中毒等が心配の為だと思います。
幼い頃、父が結婚式等のお呼ばれに行くと、折詰めをお土産にもらってきて、普段の食卓にはのぼらない鯛の塩焼きやお赤飯等をワクワクしながら弟達と分け合って食べたのを思い出します。世の中も贅沢になり、最近ではローストビーフやエビチリ、ホタテのグラタンにちらし寿し…。時代と共に、ますます豪華になってきました。我が家ではめったに食べれない匠の技。あまったら捨てちゃうんですよ。やっぱりもったいなーい。
料理の作り手としては、美味しかったとお皿がカラッポになるのがなにより嬉しい。家庭料理を作っている主婦でも、宴会料理のプロの方々でも、その思いは同じじゃないかなぁ…。「せっかく作っていただいたのに、食べきれませんでした。美味しかったので持って帰ります。」持ちかえり後は自己責任で、この一言と共に、持ちかえり運動を始めたひでむすです。
食べ物を粗末にしてはバチがあたる、お米を残しては目がつぶれると親に教えられました。飽食の日本も、食べ物はほとんど輸入に頼っているのが現状です。捨てるなんてもったいない。ひでむすの家では、今山のように採れているきゅうりを無駄にしないよう、きゅうりのダンダン漬けでもいたしましょう。**************

きゅうりのダンダン漬け

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材料
きゅうり 5本
醤油 大匙1
お酢 150cc
胡麻油 50cc

作り方
1、 きゅうりを肉タタキもしくはスリコギでたたいて一口大にする
2、 醤油、お酢、胡麻油を混ぜ、きゅうりを漬け込み、一晩馴染ませる
…冷蔵庫で冷して食べるとおいしいです。お好みでタカノツメをいれてもGOOD!

<コメント>

今年はどういう訳か、きゅうりが豊作。毎日いっぱい採れました。山のようなきゅうりに困ったひでむすは、ダンダン漬けにしてせっせと食べています。肉たたきを買ったんだが、肉をほとんど食べなくなって、捨てちゃおうかな~と思っている時、ひらめいたレシピです。「この肉たたき、きゅうりをたたくのに使おう…。」で、我が家にダンダン漬けが登場しました。ひでむすはスッパ~イのが好きですから、富士酢をプンプンきかせて作ります。けっこう美味しくて、バクバク食べちゃいます。お試し下さい。コツは、きゅうりのたたき方。あんまり強すぎてもいけません。かといって弱すぎてもいけません。写真をいれていきましたので、御参照下さい。では、皆さんが、今日も楽しい1日でありますように♪

こんな感じにダンダンって叩いて漬けこみます。