第16回 綺麗な色で味もさっぱり
2005年7月26日
「加工用のさくらんぼなので、ジャムにしてごらん」と、さくらんぼを10キロもいただきました。量をイメージしていただくなら大きな発泡スチロールにい~っぱいです。さくらんぼは旬の時でも店頭に並んでいるものを見てるだけ。なにせ高価で手がでません。ましてやジャムなんて、はじめての経験です。加工用といっても、市販されているものとかわりはありません。ちょっと小さい、ちょっと大きい、双子だったり色むらが少しあったり…。
「高くて立派なさくらんぼより、なんだか個性あって馴染みがあるよね。」「味はかわらないねー。形そろってる方が不自然なんだねー。」「普通に食べるんだったら、形悪くていいから、安いほうがいいよねー」等とたわいないおしゃべりとさくらんぼのつまみ食いをしながら、茎をとること30分。これも楽しい一時です。兎に角、傷みも早いさくらんぼゆえ、早速ジャムに加工することにしました。鍋にいれ、火にかけるとさくらんぼの水気がいーっぱい出てきました。泡もいーっぱい出てきました。出来あがりは見事な茶色でした。とてもではないですが、出来あがったジャムには、どこにもあの綺麗な色のさくらんぼを連想させるものはありません。
我が家で作るジャムといえばもっぱらイチゴ。旬の時期に1パック100円のものをお店にお願いしておき、1度に4パック分作ります。「イチゴも煮ると色が悪くるけど、さくらんぼ程じゃないねー。」「なんだか、粗糖入れるとよけい茶色くなっちゃったねー」「味はいいんだけどねー」
何事も経験にはかないませんね。やってみなくちゃ分らない。「こんなに色が悪くなるなんておもわなかったねー」「市販のジャムはなんであんなに赤いんだ?」こんな会話も、実際自分で材料を揃えて作ってみてはじめて分る事です。
まあ、家で食べるわけだし、見た目も大切だけど、着色料は食べたくないし、茶色のさくらんぼジャム、大歓迎ということでいいか。なにせ味はバッチグーですから。 つい先日までいちごジャムが入っていた空き瓶に、今はキャロットソースが入っています。早速キャロットソースは食べちゃって、さくらんぼジャムを入れる事にいたしましょう。
で、本日のレシピは「さくらんぼジャムー」と言いたいところですが、「おいおい、そんな高い果物でだれがジャム作るんだ?」と御批判されそうなので、気の毒にもビンを明け渡さないといけなくなった「キャロットソース」の作り方に致しましょう。こちらは色も綺麗で簡単にできます。さっぱりしていて茹でた野菜やお肉にのせて食べても美味しいですよ。ぜひ作ってみて下さいね.。************
キャロットソース
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材料
人参 3本
塩 小匙1と3分の1
梅酢 大匙3
作り方
1、 人参を柔らかくなるまで蒸す
2、 塩と梅酢を混ぜる
3、 ビンに入れて保存する
…冷蔵庫で1週間くらい保存がききます…
<コメント>
先週の連載は、紙面の都合でちょいとお休み。最近ようやくこのペースに慣れてきたので、1週間お休みってけっこう長いですね。
さて、今日のキャロットソースは、サッパリしていて、1週間程日保ちがします。夏には最適。にんじんをしっかり柔らかく蒸すと柔らかソース。一寸固めに蒸すと、シャリッとしたソースになります。梅酢は梅干を漬けた時に出る梅のエキス。塩気もあるので、夏に汗かいた時のミネラル補給には最適ですね。
人参嫌いのお子さんも、飲みこみが悪くなった高齢者の方も、すり潰してあるので食べやすいではないでしょうか。塩分は調整してくださいね。
では、今日も1日元気に活きましょう!
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