第91回 最高!おふくろの味

2007年4月10日

 今日は駅弁の日。日本鉄道構内営業中央会が制定したもので、4と10の字を合わせると「弁」の字に見えるということから4月10日が駅弁の日に決まったようです。栄えある駅弁第1号は宇都宮駅で販売さたゴマをまぶしただけのシンプルなオムスビ2個とタクアン。お値段はなんと五銭。明治18年の事です。オムスビは120年以上も昔から日本のテイクアウト商品代表選手だったのですね。そういえば、大学生の頃に駅弁と一緒に買っていたお茶は可愛い蓋つきのプラスティックの容器にティーパックが入っていてそれにお湯を入れてもらって80円だったような気がします。25年ほど前です。その頃の駅弁は500円くらいだったんじゃないかなぁ。オムスビは売っていなかった。買った記憶がないですもの。自分で作って持って歩いていました。
 それにしても最近販売されているオムスビの豪華絢爛な事といったら。とってもユニークなものもありオムスビ屋さんで目移りしてしまいます。先日、東京の神楽坂で買って食べたオムスビはサンマのぶつ切りを丸ごと煮たものがそのまま中に入っていました。かぶりついたとたんビックリしたのですが、これが結構おいしくてはまってしまう味わい。モゴモゴと口いっぱいにほおばりながら「いくら煮てあるとはいえ魚をご飯でくるんであるわけだから、生臭いような気がするんだけど、全くそんな事ないねぇ」と、プロの技に感心してしまいました。何年か前に海老天ムスビを初めて見たときはオムスビとおかずの合体にちょっとしたカルチャーショックをうけはまってしまいましたが、なんといっても一等賞は炊き立てのご飯で作る海苔を巻いただけの塩ムスビ「これが我が家の味だなー、母ちゃんが作ったオムスビ、もう一回食べたいなー。」母と一緒に手を真っ赤にしながら握ったオムスビ。懐かしい思い出と共に最高の我が家のおふくろの味です。

□■□  揚 げ ム ス  □■□

<材料>
☆ 塩ムスビ、片栗粉、菜種油

<作り方>
1、塩ムスビに片栗粉をまぶしてなじませる
2、油でコンガリするまで揚げる