第31回 消化にいい体温は36.5度

2005年11月29日

寒い日に、フーフーいいながら食べる鍋料理。カラダが暖まっていいですね。人間は食べ物から栄養をとりながら生きています。「栄」という字は「榮」の略字。マキを並べてワラをかぶせ、火をつけて燃え上がっているという象形文字です。栄養という熟語は、食物という燃料を燃やして熱(エネルギー)を出し、養っているという想いが込められていたんですね。物を食べると体が暖かくなり、幸せで元気がいっぱいわいてくるのも納得です。
ちなみに人間のカラダは、36.5度あたりに保つと快調のようです。腸の中の温度が35度以下になると、消化酵素の働きが鈍くなり、消化吸収されにくくなってしまうそうですよ。消化されなかったら、食べ物がお腹の中でそのまんま腐っちゃう。お腹をだして寝ていて、翌日お腹が痛くなって下痢しちゃった経験ってないですか?お腹が冷えた結果、消化酵素の出が悪くなって腐っちゃった物を早く出さなきゃって下痢するらしいですよ。日本人の永遠のアイドル、金太郎さんは、裸んぼなのに腹かけだけしていますね。エネルギーの固まりのような子供でも、お腹を冷やしてはいけないっていう先人の教えなのでしょう。ちなみに、人間のカラダの酵素は、34度以下になると、いうことをきかなくなるそうですから、冷え過ぎには御用心御用心。ごはんも野菜もお肉も魚も、この消化酵素でドロドロにとかされて腸より吸収され、肝臓で、再度人間仕様に組みなおされて全身に運ばれてエネルギーやカラダを造る材料になるらしいです。腸や肝臓の作業風景を実際にこの目で見たことはないですが、文句1つ言わず、何食わぬ顔をして黙々と働いてくれる私たちのカラダって、エライ!
「タダより高い物はない」というのは、両親からもらったものすごい事を平然とやってくれるカラダや、生きていく上で大切な空気や水の事を言うんだよと聞いて、妙に納得してしまいました。どれ1つとっても、お金には替えられない貴重なものばかりですが、みんなタダ。汚したり、壊したりしないように気をつけないとね。
癌という字はヤマイダレにクチ3つ、山という文字が一番下に陣取っています。読み方も「ガ~ン」とくる。生活習慣病は口から入る食の乱れが大きな原因の1つ。先人の知恵が、漢字1文字に見事に現れており、ビックリしているひでむすです。**********

雪鍋

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材料
大根400g 昆布だし600cc酒大さじ2
塩小さじ1 片栗粉2分の1カップ
(具)
豆腐1丁、カットワカメ適量、餅、揚げ油

作り方
1、大根をすりおろし、昆布だしを煮
たてた鍋に入れ、酒と塩を入れて
コトコト煮ます
2、片栗粉を水で溶き加え、とろみが
ついたら、一口大にちぎった豆腐
とカットワカメを入れ、揚げたて
の玄米餅を絡めながら食べます

<コメント>

寒くなってきましたね。皆様いかがお過ごしですか?さて、本日の雪鍋は、大根いっぱい入ったカラダがとても暖まる鍋です。簡単だけどリッチ。が、大根はクッキングカッターでギュワーンとおろさないと、下ろし金では辛いかも…。コツはとろみです。大根の汁気で、片栗粉の量は加減してくださいね。硬めのとろみでないと、餅に絡まらないです。とろみが薄い場合は、絡めるのではなくおつゆとして上からかけてもOK。塩気はレシピの量よりよりもう少しきかせたほうが美味しいです。片栗粉を葛粉に変えると胃腸にも最高にやさしい…。体がホカホカあたたまる一品です。