第52回 旬の恵み 新鮮なままで

2006年5月16日

 旬の物ばかりが食卓にのぼる「ばっかり食」。自然にそった食習慣ですね。今の季節なら山菜やタケノコなどが「毎年この時期になると、こればっかり食べていたんだよね~」という代表選手ではないでしょうか?ひでむすは知らなかったんですが、タケノコにはオスとメスがあるって御存知でしたか?オスは先端が緑、メスは黄色です。形はオスが細めなのに対しメスはふっくらとしています。人間の世界でもふっくら加減は同じでしょうか。味はどういうわけか、メスの方が美味しいんですよね。オスは硬くてアクがあります。スーパーや八百屋さんで選ぶ時は、皮が薄茶色で根本の切り口がみずみずしく、赤いプツプツの少ないもの、丈が短くふっくらとしたものが美味しいです。白いプツプツは蛋白質なので食べても心配はありません。が、なんといってもタケノコは、掘ったその場で食べるのが一番オイシイと言われています。あ、掘りたてといっても、もちろん煮てからですよ。京都では掘りたてを生の刺し身で食べる事があるって聞きましたが、ひでむすは、タケノコを生で食べた事がありません。土地や風習の違いでしょうか。タケノコを茹でる時に米糠を入れますが、皮のまま茹でてしまうと後が楽ですよ。タケノコの中に米糠が入りこまないのでネ。
 ところで、日本には「もってのほか」っていう食べ物があるって御存知でしたか?ヒントは秋が旬です。分りますか?答えは薄紅色の菊の花です。語源は「天皇の御紋の菊の花を食べるとはもってのほかだ」というところからきているようですよ。現在では菊の食用花も70種以上あり、我が家では酢の物や天婦羅、胡麻和え、マヨネーズ和え等にして食べます。毎年、裏庭(通路?)から採ってきては「もってのほか」を楽しんでいます。ちなみに今、その場所では三つ葉がギッシリ育っています。スーパーで買った根三つ葉の根を庭に埋めておいたら何時の間にか回りが三つ葉だらけ。春の旬の恵みを束にして頂いている我が家の「三つ葉ばっかり食」です。

□■□  超簡単三つ葉のゴマあえ  □■□

<材料>
☆ 三つ葉 100g だし醤油 大匙3
☆ 擦り胡麻 大匙1

<作り方>
1、三つ葉を四㌢位に切り、だし醤油と一緒に鍋に入れ
  て蓋をし中火にかける
2、三つ葉に火が通ったら蓋をあけ、水気を煮きる
3、擦り胡麻と和える

<コメント>

 山のようにでてきた三つ葉…。買うと高いのに、庭にはえると雑草のような勢いで見事に増えていきます。青々ととても美味しそう。茎はふとくてもとても柔らかです。で、その三つ葉をザハッと刈り取ってきて出汁で煎り煮にしました。それだけでは面白くないので、胡麻で和えてみると、これがまた結構美味しいんだな。そんなこんなで、登場したメニューです。他に、卵でとじたりザハザハ切って青みのかわりに入れたり…。が、天婦羅はあまり美味しくありませんでした。いずれにしても、大地の恵みに感謝の日々です。