第36回 愛情はココロの栄養

2006年1月24日

「今日はとっても美味しい新作メニューを作ったげるね」
「要するに実験ね」
「……」台所に立っていると、たまにキラリンと新しいメニューがひらめいたり致します。「お、あれとこれを組み合せて、こうやるとウマソウだぞ~」っていうインスピレーション。すっごく上手くいくときもあれば、「ウ~ン、これって美味しいって言ったほうがいいのかなぁ…」という評価のものまで様々です。「お母さん、あれ美味しかった、また作って!」って数日後にリクエストされても、幻の一品。なにせ作った本人もどうやったか覚えていないのですから…。

いくら文明が進化しても、動物である人間は、空気を吸い、水を飲み、食べものを食べて生活を営んでいます。物を食べる行為は省きようがないんで、そこを徹底的に楽しんじゃうか、生きる為にしょうがないからなにか食べとくかで、過ごす人生がかわってくると思うのはひでむすだけでしょうか?どうせなら徹底的に楽しい人生を送りたいものです。「同じ釜のメシ食う仲間」って、なんとなく親近感があっていいですよね。その最小単位が家庭の食卓です。

流通が行き届き、いろいろなサーヴィスがお金で買える時代になりました。『一流料亭の味』なんていうメニューが田舎のコタツの中で味わえるのですから、江戸時代の殿様もビックリ仰天の現代です。が、世の中上手くできてまして、「お金で買えない唯一のものが愛情だ」なんて言われます。愛情はココロの栄養ですね。

ごはんを作っている最中の醤油がこげる匂いや胡麻油のいい香り、ジュワジュワぱちぱち美味しそうな音、作りたて、出来たてのアツアツホカホカ感。「あ、美味しそうな匂い。なに作ってるの?」という会話。これもお金では買えないものの1つ、つまり愛情ですね。ところでこれは、誰に対しての愛情でしょう。家族? 友人? ひでむすは自分に対しての愛情だと思っています。
「これ、おいしいねぇ」ニコニコ微笑む顔は本人には見えません。全て見ている人のもの。その笑顔が私に元気を与えてくれます。私のココロが和みます。自然にこちらもニコニコ顔。今日のメニューも超簡単でニコニコ顔です。お試し下さい(笑)。

□■□ ゴボウの丸太煮 □■□

<材料>
牛蒡2本、胡麻油大さじ2、醤油大さじ1~1、5、水適量

<作り方>
1、牛蒡をサッと洗い、皮付きのまま5㌢くらいのブツ切りにする
2、鍋に油と牛蒡を入れ、いい香りがするまでジックリ炒める
3、水をひたひたに加えて弱火で煮、牛蒡が柔らかくなったら醤油を入れて煮きる

<コメント>

ゴボウの丸太煮です。キンピラ好きなんだけど、コマコマ切るのがめんどくさくて、ドシドシ切っちゃったら、けっこう美味しいゴボウ煮ができました。これはいいやと、我が家で随分活躍しています。
本当に簡単なので、コツもなにもないのですが、胡麻油でジックリ炒めると、あくをぬかなくても美味しいゴボウの丸煮ができます。あくが抜けたとたん、ゴボウのいい香がしてきますんで、そこが目安。水を入れてコトコト煮るので時間はかかりますが、柔らかくて美味しい煮物ができます。煮切ることが最後の仕上げ。ごげつきやすいのでお気をつけて下さいね。