第37回 自然の食べ物で体休まる

2006年1月31日

「お母さん、迎えにきて~」電話口から聞こえる声は消え入るよう。「え、どうしたの? 頭痛いの? 吐きそう?」あわてて車で学校まで迎えに行きました。真っ青な顔して昇降口から現れた娘は、帰りの車内でもどしはじめ、保健室よりもたせてもらったエチケット袋が大活躍です。「頭痛い、気持ち悪い、早く帰って寝たい…」なんだかすっかり生気がありません。「いってきま~す」と朝元気に出かけたのですが、よほど冷え込んだらしいです。うちに帰って布団に入ったとたん、ぐっすりグーグー。兎に角、暖かくして寝かせておきました。
夕方目覚めたとたん「おなかすいた~」。 そうでしょそうでしょ、朝食どころか胃液までもどしていたのだからと、やさしい母はセッセと葛リンゴをこさえて食べさせました。といっても、ゆっくり時間をかけてる暇もなかったので、超インスタント。リンゴの半分をいちょうに切り、塩をほんのひとつまみ入れて火にかけておきます。葛を取りだし、そばちょこに半分ほど入れ、水で溶いておきます。残り半分のリンゴをすりおろしているうちに、コトコト鍋ではリンゴに火がとおった模様。水溶き葛をジャーと入れてかき混ぜながら、同じそばちょこに水をもう1杯くんで足します。手を休めずしばらくかき混ぜていると、葛が透明に…。最後の仕上げにすりおろしリンゴを入れてひと混ぜし完成。リンゴの甘味をちょっとの塩で引き出した自然の味です。ホカホカの葛りんごを先程計量につかったそばちょこに入れて食べさせました。お蔭様で娘も翌朝には笑顔ももどり、ホッと一息。朝食がわりの葛リンゴの後、ようやくおかゆにたどりつけました。まだまだ貧血気味で顔色も悪いので、鯉こくも飲ませておきましょう。夕食には青菜メニューを並べる予定です。
体調の悪い時は、無理せず休む、無理して食べない。ちょこっとだけ、やさしい自然の食べものを足して、カラダの応援をしてあげると楽ですね。草冠に楽と書いて『薬』。カラダが楽になる食べものってすごいですね。で、本日は解熱発汗作用のある大根湯のご紹介です。

□■□  大 根 湯  □■□

<材料>
大根おろし 大さじ3 生姜おろし 小さじ1弱 お醤油 大さじ3

<作り方>
1、材料を全て丼に入れて混ぜ、アツアツの番茶、もしくは熱湯400ccを入れて
  一気に飲む

 ☆ 風邪の熱さましによいです
 ☆ 一日3回以上は連用しないこと。あとでだるくなります。

<コメント>

 体調わるいと、なんだか元気がでませんねぇ…。風邪は万病の元。寒い季節は皆さん予防なさいますが、これから暖かくなってくると、ついつい気が緩みます。冷えが一番の大敵。特に手足の冷えは、シモヤケやアカギレになって痛い目にあいます。寝る前の足湯、とってもいいですよ。足を暖ためるというのは熟睡のお手伝いですね。
 さて、今日のレシピは、風邪をひいて熱が出てきた時の解熱に役立ちます。ゴハッと飲んで布団をかぶっていると、ジワ~と汗がでてきます。むっちゃ熱いのを飲むのがコツ。あんまり美味しい物ではありませんが、まぁ、美味しいって飲むものではないですから…。
 あ、そうそう、足の冷えには『あかたび』手の冷えには『赤ちゃんの手」がいいですよ。これは、ひでむす超オススメです(笑)。思わず惚れちゃいました。ユニークなのもいい。
  カラダを冷さない生活方法、カラダが暖まる生活習慣、元気に生きる為にいろいろ工夫しましょうね♪