第42回 手を動かし立派に育って

2006年3月7日

 「へー、動くっていう字に人偏つけたら働くっていう漢字になるんだ」先日、手帳に3月の目標を書いていて大発見。人が動くというのは、働くという事。確かに4つ足の動物は食べる物をとって、腹いっぱいになったら寝て、動いていても働くのとはちょいと違うなァ。人はただ歩くだけとかしなくて、なにか目的があって動いているもんなァ。日本語ってすご~い。またしても感動。
 ところで、地球に住む多くの動物のなかで指紋があるのはヒトとサルだけだって御存知でしたか? いわれてみれば、犬や猫の肉球に皺ってないですよね。親指と他の指が自由にくっつけられるのもヒトとサルだけで、それで物がつかめるんですよ。ペット代表の犬も猫もお気の毒に指を自由に動かせません。物を食べるのも直接口で食べています。一方、ヒトとサルは、指を自由に動かせると同時に力加減の強弱もつけられます。痛いとか熱い、冷たいなどの感覚もありますね。この触覚は手のひらの掌紋と指先の指紋があるからだそうで、伊達に皺がついているわけではないようですよ。霊長類と他の哺乳類の決定的な違いが、この手の違いです。手を使うことで脳が活発になるという話は、多くの方がご存知のとおりです。「手は第二の脳である」といわれるのは、その為ですね。
 この手、器用に使いこなすには、赤ん坊の頃に抱っこやおんぶをいっぱいするのがコツ。赤ん坊は本能的に親にしがみつくことで、自然と手をつかいますので手の基本的な力がついてくるわけです。ハイハイもつかまり立ちもヒトから人間になっていく進化の過程、教えなくても赤ちゃんが本能で行なう事ですね。
 お母さんのお腹の中で、これまでの人類の進化の過程を猛スピードで経て生まれてくる赤ちゃん。子供時代はいぱい遊んで動きまわって、りっぱに働く大人に育っていってくださいね。簡単おやつもいっぱい食べてね。

□■□  パンの耳のこんがり揚げ  □■□

<材料>
☆ パンの耳
☆ 含密糖(砂糖) 適量
☆ 揚げ油 適量

<作り方>
1、パンの耳を5センチくらいに切る
2、揚げ油でカラッと揚げて砂糖と一緒に紙袋に入れる
3、シャカシャカと振って砂糖を馴染ませる
4、お皿に盛って出来あがり

<コメント>

 簡単すぎて、コメントのしようがない…。昔、よく母がつくってくれたおやつです。たかがパンの耳を揚げただけなのに、本当に美味しくて大好きなおやつでした。
 昔のものって素朴というかなんというか…。家で簡単につくれるおやつが多かったですね。材料から作っていたから、難しいとなかなか出来ないんだよね。今は一見簡単そうに見えて、材料からつくってない物が多いんですよ、袋あけてなんかと混ぜて終わり…。便利なようで何で作ってるか分からないものって怖くないかい?なんで作ってるのかわからないんだよ~。で、安部司さん(「食品の裏側」の著者)の話を聞きたくなったんだよね。
 フェイストゥフェイスという言葉があるけど、メシ作りに関して言えば、材料がそれにあたるよね。たかがパンの耳。は、自分で粉から作ったら、たかがじゃなくなるパンの耳…のおやつの御紹介でした。