第62回 自然を感じながらランチ

2006年8月1日

 夏休みです。暑い夏がやってきました!といいたいところですが、今年は雨が多くて、今一つ夏だ~という気が盛り上がってきません。涼しいそよ風が吹き、とても過しやすい毎日に子供もノ~ンビリ過しております。いいのかなぁ、今年はどちらも受験生なのに…。
 ところで、ご飯を食べる時も五感を刺激すると頭がよく働くって御存知でしたか?例えばキャンプでの食事。自然の風景、セミや川のせせらぎ、ほほをなでるそよ風、照りつける灼熱の太陽、キャンプ仲間の話し声、美味しい旬のキュウリやトマトにとうもろこし。ギンギンに冷したスイカ、ご飯の炊ける匂いやバーベキューのジュージューいう音…。キャンプ場では、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚、五感が総動員ですね。脳に入力される情報は、全てこの五感によってもたらされます。犬や猫などの4つ足の動物に比べて2本足で遠くを見渡せるようになった人間は、情報の80%を視覚から得ています。が、脳というのは視覚だけからの刺激では満足に働かないんですよ。他の嗅覚や味覚、触覚、聴覚と一緒に刺激をうけるとうまく働くんです。動物としての「原始的感覚」ですね。キャンプ等は、普段の文明的な生活から離れて自然のなかでノビノビと過すわけですから、原始的刺激を受けるのにはもってこいです。「夏を征するものが受験を征す」といわれている受験生諸君、脳の活性化の為には、テレビや携帯を見ながらジャンクフードや炭酸飲料でおなかを満たすのはちょっとお休みにして食事もスローフードにしたほうがよさそうですよ。
 ちなみに情報を嗅覚に頼る犬は人間の数千倍から一億倍もの感度があると言われています。ニンニクだと2千倍、酸の匂いなどは一億倍も感じるとか…。もしも人間が突然犬になったら、強烈な匂いで失神してしまいそうですね。さてさて、我が家も脳の活性化の為、キャンプは無理としてもデッキで自然を感じながらのランチといたしましょうか。

□■□  簡単オープンサンド  □■□

<材料>
☆ フランスパン、トマト3個
☆ ニンニク1片
☆ オリーブオイル適量、塩適量

<作り方>
1、トマトを1センチ程度の角切りにし、みじん切り
  にしたニンニクと和える
2、フランスパンを2㌢程に切り、フライパンで両面
  を焼いて焦げ目をつける
3、トマトをのせて塩をふりオリーブオイルをかける

<コメント>

 今回のオープンサンドはイタリアのローマ、テルミニ駅近くのレストランテオーナーの近藤とも子さんに教えてもらいました。トマト、塩、ニンニク、オリーブオイルだけのシンプルなものですが、とても美味しいです。コツはパンをフライパンで焦げ目がつくまで焼くことでしょうか。今回はフランスパンといたしましたが、食パンを四つに切って焼いてもGOODです。オリーブオイルは少々高くてもエキストラバージンを使用したいものですね。日本でいう一番絞りです。
 イタリアで食べた料理は美味しかったです。なんとなく思い出しながら、イタリア紀行の「ひでむすが行く」を追加で書こうかなぁ…。オモロイ話満載の旅だったんだけど…。