第94回 今も変わらぬ母の思い
2007年5月8日
幸せなひと時に欠かせないお菓子。子供の頃珍しかった洋菓子も今は普段のおやつになってきました。もとは400年程前にヨーロッパの王族や貴族の間でコーヒーや紅茶が流行した折のお茶うけの食べ物として小麦粉とバター、卵をオーブンで焼いたものが始まりとか。それを生クリームで飾るようになりケーキが誕生しました。タルトはフランス、カステラはポルトガル、ワッフルはベルギー、バウムクーヘンはドイツで誕生したお菓子です。子供が大好きなシュークリームはフランス生まれ。シュー・アラ・クレームというのが正式名称で、クリームをシュー(キャベツの皮)に包んだお菓子という意味です。洋菓子店に日本語直訳で買いに行くと「キャベツの皮包み餡をちょうだいな」ってなるのでしょうか? なんだか笑っちゃいますね。アメリカではクリームパフ。これは日本語だとどう直訳するんだろう?日本では明治10年(1877年)に東京麹町の開進堂というお店が元祖。明治19年に本郷の青木堂が売り出して庶民に広まったようです。
アイスクリームはイタリア生まれ。「ローマの休日」でオードリーヘップバーンが「ジェラード」って注文し階段のところで食べるシーンがあります。たかがアイスでも彼女が食べるとすっごくかっこよくて美味しそう。もっともアイス出始めの頃は高級品で庶民はなかなか食べることができませんでした。アメリカの主婦、ナンシー・ジョンソンさんが子供にアイスクリームを食べさせたいと工夫に工夫を重ねアイスクリーマーを完成。1784年5月にワシントン大統領もこのアイスクリーマーを買ったという優れものを作り出したとか。なんと223年前の事。美味いものを食べさせたい、人を喜ばせたいという母の思いは今も昔もかわらないようですね。さて、今日のレシピは砂糖、油の量がググッと少なくベーキングパウダーも使わないひでむす流シフォンケーキです。お試しください。
□■□ シフォンケーキ □■□
<材料>
☆ 卵黄4こ、砂糖50g、サラダ油30cc
☆ 水150cc、小麦粉120g
☆ ココア50g、卵白7個
<作り方>
1、卵黄と砂糖を白っぽくなるまで泡だて器で撹拌し、サラダ
油、水、粉の順に泡だて器でよく混ぜ合わせる
2、卵白をしっかり泡だて3分の1を1に入れてよく混ぜ合わ
せ、残りの卵白を足してゴムベラでサックリ混ぜシフォン
ケーキの型に流し入れる
3、180度のオーブンで40~45分焼き、ひっくりかえし
て冷ます
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