第14回 身体をクールダウン

2005年7月5日

19年前、いわきで初めて迎えた梅雨はとても寒く、知り合いもいず、コタツで1人寂しく丸まっていた記憶があります。が、ここ数年、梅雨にコタツをだしている程の寒さは感じなくなりました。やはり地球は暖まってきているのでしょうか?
夏は、5×5=25の法則で一番大切な「空気」を加工する季節です。空気の加工って何のこっちゃ…と思いましたか?
空気の加工とは、夏の冷房や、冬の暖房の事です。自然界に無いもの(夏の氷)や、起こらない事(夏が冬のように寒い)なんていうのは、人間が何らかの手を加えて、作り出しているものでしょう。自然界でもし夏が冬のように寒かったら、超異常現象ですもの。もう大ニュース!
自然現象で暑い戸外と、人工的にクーラーをきかせてひんやりとした室内を出たり入ったりしていると、正常な状態と、異常な状態が瞬間的に切りかわるわけですから、急激な温度変化に身体がついてこれず、これを何度も繰り返していると調子がおかしくなってきます。
ひでむすが幼い頃、祖母より「秋口にだるくなるから、そんなに扇風機にばかりあたってちゃだめよ」と注意された記憶がありますが、扇風機も電気の力をかりて人工的に作り出した風ですから、まんざら嘘ではなかったのでしょう。そよそよと吹く自然の風がスペシャルですが、自然に期待出来ない場合は人力で作る団扇や扇子の風が身体に優しいのかなと思います。
そこでオーバーヒートしないように身体をクールダウンさせてくれる夏野菜の登場! トマトやきゅうり、茄子やスイカ等これから旬の野菜や果物を食べて、暑い夏を元気に乗りきりましょう。

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稗のコロコロサラダ

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材料:炊いた稗 大さじ2
きゅうり1本、トマト1個
梅酢大さじ1
作り方
1、 きゅうりとトマトを5ミリ角に切りボールに入れる
2、 梅酢と稗を入れて混ぜ、30分程冷蔵庫でねかせる。

<コメント>

ひえときゅうりとトマト。妙な組み合せですが、梅酢を加えて野菜からでた汁をひえがすって、けっこういける美味しさです。ギュワッと冷して食べると美味しい…。コツはひえを硬く炊くことです。また、ひえが小さいので、きゅうりとトマトのさいの目を小さくすると、見栄えもいいです。包丁はよく研いでおかないと、トマトが潰れちゃ入ます。これはもう悲惨。なんだか見た目も不味そう…。元気の素レシピ8回目に、歯から見た栄養バランスのお話をしましたが、ちょっと穀物を入れると、穀物バランスが多少なりとも8分の5に近づけますね。きゅうりもトマトも夏を代表する野菜ですが、年中ある野菜でもあります。冬に夏野菜代表選手を食べるというのは、高い、あまり美味しくない、、身体によくないという三重×という事になるのでしょうか?  生産者の方も、消費者の声に答えて、冬に夏のものを無理して作るわけですから、すごく不自然な環境で作業してくださっているわけですね。なんだか申し訳無い事です。冬に暑い環境にいるということは、身体によくないですものね。ここは1つ不自然な事はやめて、消費者の私達も冬にトマトを食べたいなんて我侭言わず、冬は冬の食材、夏は夏の食材を食べ、地球と身体に優しいワクワク生活をいたしましょう。