第118回 二足歩行で食習慣変化

2007年12月4日

 500万年くらい前のこと、何を思ったか木の上で暮らしていたある猿さんが地上に降りて生活しはじめました。エチオピアで発掘された化石は二本足であるいた人類最古のものとされ、アウストラロピテクス・ラミダスと名づけられました。通称ラミダス猿人と呼ばれています。ラミダスとは「根=ルーツ」の事です。
 地上に降りた猿さん達は二本足で歩くようになりました。それまでは主に木の葉や実を食べていたのですが地上で暮らすようになったので雑食となりました。ラミダス猿人の見つかった化石からはいろいろな植物の種子の他に動物の骨がたくさん見つかっています。住む環境が変ったので食習慣も変らざるを得ません。食べられるのは手当たり次第食べていたようです。
 ホモ・サピエンスと呼ばれる現代人と猿の一番大きな違いは脳の量。我々のルーツとなったお猿さんは250万年以上もかけて10万年ごとにスプーン一杯分ずつ脳の量を増やしていったと言われています。脳が発達するといろんな事を学習し始めます。食べ物を探す方法、調理方法、貯蓄する方法、そして増やす方法・・・。共同作業で農耕や動物の家畜などが始まり定住しはじめたのです。いろんな環境に適応できる能力が備わった人間は地球上の隅々にまで広がっていきました。野生の猿は極寒の地では凍死してしまいますので北海道には住めないです。
 文明、文化が発達し、生活が便利になっても、人という何万年もかけて進化してきた体の仕組みは早々にかわるものではありません。 住んだ土地で手に入れられるものを食べ、その環境にあわせて体型も変ってきました。
 身体に必要なエネルギーは舌が喜ぶインスタントなものではなく地球からの大地の贈り物、地産地消が一番のようです。

□■□  簡単ネギ丼  □■□

<材料>
☆ ネギ1本、油揚げ1枚
☆ 醤油、ごま油、七味
☆ もみ海苔、ゴマ、ごはん

<作り方>
1、ネギは斜め薄切り、油揚げも千切りにする
2、フライパンにごま油を入れネギと油揚げを手早く
  炒めて醤油で味をつけあったかご飯の上に盛る
3、七味ともみ海苔、ゴマをかける