第50回 GWに日本食はいかが

2006年5月2日

 連休です。ゴールデンウィークです。日本人の長期お休みです。「よっしゃ、出かけるぞ~」と張りきっても、人は多いし店や道はバリバリ込んでる。ゆっくりのんびりしたいのに、なんだかくたびれちゃった…。そんな経験ありませんか? なんせ、ヨーロッパと違って日本の長期休暇はあっても1週間。民族大移動を、ここぞとばかりに日本中でやっちゃうのですもの、方々でビックリ現象がおこってしまいますよねぇ。
 さて、質問です。普段、人口の少ない自然いっぱいの田舎に、突然ドワーっと人がやってきたらどうなるでしょう? はい、パニックがおこります。みんなくたびれます。自然の懐の下、ノンビ~リ暮らしている田舎人。人が集まれば、散らかる汚れる壊れる…。これあたりまえの常識。ワオーの世界で、台風が去ったあとのようです。
 例えば、三春の滝桜。普段は静かな地域に、桜の時期になるとすごい人の波。滝桜さんも地域の皆さんもお疲れでしょう。さてさて、再度質問です。これが体の中でおこったらどうなるでしょう? 普段食べなれない御馳走が、一時にドワ~っとカラダの中に中に入ってきてギュ―ギュ―詰め。胃だって腸だってビックリ!それこそ散らかる汚れる壊される…。内臓さん達もたまったものではありませんね。海老、蟹、肉、刺し身…ちょっと前まで御馳走食でした。チーズ、牛乳、コーヒー、パン…。西洋の人々の食べ物でした。
 今の日本は、食品の大移動がおこって、世界中の食材が観光旅行に来ているがごとく日本列島を賑わせています。が、これが元の場所に帰ったら? 残るはごはん、味噌汁、お漬物…。戦前の「ごはんだよ~」って掛け声していた時代の食事ですね。
 で、御提案です。そろそろ観光旅行食もあきたころでしょうから観光地食三昧をやめて、ご飯を食べる生活にもどしませんか?日本人はやっぱりメシやで~。で、今日のメニューは簡単味噌漬け。あったかご飯にのっけてどうぞ。

□■□  なんでもみそ漬け  □■□

<材料>
☆ みそ、付け込む物は、蓮根、人参、昆布等お好みでどうぞ

<作り方> 例(蓮根)
1、蓮根を薄くスライスしてさっと下茹でする
2、材料全体に味噌が行き渡る様にして漬け込む
☆ お好みで味醂をいれてもよい
☆ 水分の多い野菜(キュウリ、大根、なす等)は
  避けた方が無難です

<コメント>

 この味噌漬け、作っておくと便利です。最近味噌をたべない日本人が増えていると思いますが、味噌は日本人の腸内細菌にはうってつけの優秀食品です。これを利用しない手はないですね。せっかくオイシイ味噌がいっぱいあるのですから。ちなみにひでむすオススメは海の精の「麦味噌」です。
ところで、ひでむすの家から三春の滝桜まで2時間くらいなのですが、最近は全く行かなくなりました。以前子供が小さかった頃は、毎年連休にいっていたのですが、あまりにも観光地化してしまって、滝桜から『つらいよ~』っていう声が聞こえてきたような気がして、行けなくなってしまいました。綺麗に整備された道路、駐車場、沿道に並ぶ店の数々…。なんだか、ひっそりした田舎に咲き誇っていた生き生きとした滝桜のイメージが、あまりにも変っていて、切なかったです。
 そういうひでむすも、滝桜を見にいく観光客の1人だったのですがね…。多くの人が集まるのがよいのか悪いのか・・・。思案のしどころです。