第87回 野菜や穀物長寿の秘訣
2007年3月13日
食べすぎて消化不良をおこした胃や腸のなかにはいった食べ物がエネルギーとして変換できなかったらどうなるんでしょう。お腹のなかで吸収されずにジンワリと暖められた食物たちです。想像するにどうも腐っちゃいませんかねぇ。「プゥー」と出てくるオナラ。一体どこから出てくるの?って言ったら自分の身体の中からです。臭いオナラは要注意。なにせそれが自分のお腹の中の匂いなんですから。あまり想像したくないですね。スミマセン。
「肉」などの動物性蛋白質が「腸=腑」にいくと「腐る」という漢字になります。腸内で物が腐ると毒素が大量発生してしまいますね。穀物が上手に腐ると「発酵」といいます。発酵をわかり易い例で言うと「米」は「甘酒」になり最後は「酢」になります。発酵も手助けしてくれる菌が違うと「酒」になります。果物だったら「ワイン」になります。これらはみんな植物。動物である肉はどんなに上手に腐っても発酵にはならずに腐敗です。すごい匂いがして見るのも嫌というほど腐っちゃうのが動物。狩猟民族としての食分化の歴史が長い西洋人は腸が短い。ゆえに胴が短く足が長い。体内に入った動物食を一刻も早く体外に出す為に自然とそうなったとか。食べ物で体型まで変ってきちゃったんですね。一方、日本人は上手に発酵させた味噌や醤油、甘酒に漬物、お酢や味醂などを食べ、主食は穀物でしたので腸が長い。農耕民族であった我々の胴が長く足が短いのも妙に納得してしまいました。故にススを貯めこまず健康な人生を送る為には大地の恵み(野菜、穀物)のメニューを上手にとり入れていくのがベストですね。
そうはいってもお肉やバターなどの動物食って超美味しい。食べる楽しみというのも楽しい人生には欠かせない要素です。こちらのほうは質のいい本物を少量いただいて満足する。どうもこれが長寿の秘訣のようですね。
□■□ ネギの酒蒸し □■□
<材料>
☆ ネギ3本、酒大さじ2、塩少々
<作り方>
1、ネギをぶつ切りにしてフライパンに並べる
2、酒をまわしかけ塩を一振りして蓋をしじっくり焼く
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