第66回 忘れ物……「習慣」の盲点

2006年8月29日

 「あれ、ないぞ」仙台駅で新幹線に乗り継ぎの移動中、スーパーひたちの中に筆箱を忘れてきたことに気がつきました。問い合わせなどしていたら予定の新幹線に乗り遅れてしまいます。思えばペンをしまった後に筆箱をつい窓の下に置いたような気がします。「ま、いいか。秋田に着いたら駅で聞いてみよ~。帰りも仙台を通ることだし、どうにかなっぺ」。
 あわてんぼうのひでむすは、しょっちゅう忘れ物や無くしものをしていました。これではいかんと一念発起。電車やバスでは、最後に振り返って座席近辺と網だなを確認すること、荷物は1箇所にまとめておくこと、チケットは脱がない洋服のポケットに入れておくこと、以上を習慣にするようにしました。上着などのように何気なく脱いでしまうもののポケットに乗車券を入れてうっかり上着を忘れてしまったら大変ですからね。この習慣が身につき、忘れ物や無くし物をしなくなったと喜んでいたのに久しぶりにやってしまいました。座席や網だなを振り返り確認したにもかかわらずです。「なんでだろうなー」って早速反省してみました。「そうだ、座席前の網ポケットは確認したけど窓枠まわりは見なかったぞ」。
 最近は高速バスばかり利用し、電車はすっかり御無沙汰でした。理由がわかりましたか?そうなんです。バスには物を乗せられるほどの窓枠スペースはないんです。故に、習慣になった忘れ物の確認行動に窓の近辺がインプットされてなかったのですね。座席前の網ポケットにも座っていた席にも網棚にも何も残ってなかった事は無意識のうちに確認して覚えていました。が、窓近辺は見なかった。何気なくやっている普段の習慣って恐ろしいナーって思いました。仙台駅忘れ物センターに二泊した筆箱さんは、無事ひでむすの手元に。「うっかり忘れて置いていってしまってゴメンな」と思いながら「お帰り」と心の中でつぶやいたひでむすです。

□■□  お好み寒天  □■□

<材料>
☆ 枝豆300g、寒天10g
☆ 水700cc、塩少々
☆ 豆腐1丁、醤油

<作り方>
1、水と塩ともどした糸寒天をナベにいれて煮溶かす
2、茹でた枝豆とさいの目に切った豆腐を流し缶に入れる
3、粗熱をとった寒天液を流し入れ冷蔵庫で固め冷す
4、醤油をかけて食べる

<コメント>

 今日のメニューは寒天のトロロ昆布よせの予定でした。が、夏実画伯が、「トロロ昆布は書きにくいよ~。メニュー変えて~」というので、丁度作っていた枝豆と豆腐の寒天に急遽変更です。なにせ秋田はダッチャ豆(枝豆)が有名。市場で買いこんで山のように茹でたものですから、ダッチャ豆とお豆腐を寒天で固めて夜に食べよ~と作っておりました。枝豆とお豆腐ですと見かけも綺麗。本文ではお醤油としましたが、からし酢味噌やわさび醤油などお好みのものをかけて召し上がってください。寒天はお腹の掃除にもなりますし、暑い時にはもってこいの食材です。作り方も簡単ですしね。ということで、残暑をおしみつつ、中身をいろいろにかえて寒天三昧のひでむす一家です。